2020年11月14日土曜日

ポール・デルヴォーとレース

チェストの上にシュルレアリスム風な設えをしたいと思いました。部屋の色は、ベースカラー:アソートカラー:アクセント=70:25:5にするとバランスが良いとのことです。この比率にきっちり沿う色合いにすることは難しいですが、割合はともかく、それぞれ白・ベージュ、褐色(木製家具)、青と決め、あってもなくても良いものは、なるべく青系で統一しています。

ポール・デルヴォーの『海は近い』の絵葉書を飾りました。展覧会(東急文化村の展覧会に、過去、少なくとも2回出展されています)で長時間、見入っていた好きな作品です。オウムガイは、デルヴォーがよく用いる透視法の、天気管は絵に描かれているランプのガラスの火屋からの連想です。あと、デルヴォーと言えば蒸気機関車ですが、オモチャの汽車を飾る気にはなれませんでした。

 ベルギーというお国柄を反映しているのか、デルヴォーの絵で、目に着くのはレースです。(画像は著作権consicousで張りません。絵そのものが主題となっていない、映り込みの範囲であれば問題ないはずです)手持ちのボビンレースのハンカチは、ハンカチとしての実用性はないので、ファブリックパネルにしました。ボビンレース作製とは比較になりませんが、普段手芸はしないので、ハンカチを下地の布に取り付けるのに苦労しました。

今年はほとんど外出ができないため、自分の部屋の話ばかりです。早く、また展覧会や海に自由に行ける日々が回復しますように。

2020年9月19日土曜日

手入れの良くないランプ

テレワーク継続中で、3月以降、出社したのは3回です。コロナが収束しても、元のように原則毎日出勤には戻らず、引き続きテレワーク中心になりそうです。そうであれば、気に入っていない家具のご尊顔を毎日長時間拝む生活はなるべく改善したいです。

デスクライトを新調しようと考え、高価なデザイナーズ照明なども検討していたのですが、居間に置いて全く使用されていなかったフランク・ロイド・ライトのタリアセンのリプロダクトについて、夫に「あのライトは置き物なん」と言われたので、これを使うことにしました。掃除をして、電球をLEDに交換しました。大きな台座の分がデッドスペースになるのはもったいないので、見栄えが悪いですが、マグカップを置いています。もともと、机の上に置くために購入したわけでもないですが、設置してみると、机や壁に掛けているマルティのポショワールとも案外はまって、一人悦に入っています。

従前、使用していたデスクライトは、夫が「使わないんやったらワシがもらうわ」と言って引き取ってくれました(夫は家具の見た目などはあまり気にしません)。無駄な買い物をせずに済み、遊んでいた物を使えることになり、これまで使っていた物を処分する必要も生じませんでした。

賢くもなければ乙女でもありませんが、夫のおかげで、手入れの良くないランプを有効活用できることがあるようです。

2020年5月5日火曜日

机を買った話

 

机の広さと作業効率

机の広さと作業効率は正比例する、という記事を読みました。それなら、ベッドのように広大な机を使用すれば、驚異的な作業効率を実現できるか、といえば、多分そんなことはないので、「正比例」は言い過ぎな気がしますが、机が狭すぎると作業効率は落ちると思います。モニターをアームで取り付ける等により、多少は改善されたものの、机そのものが気に入っていなかったので、新調しました。これもまた、ずっとイヤだと思いながら、安かったのだから仕方がない、と日々我慢して使用していたからでした。

候補と選択

無垢材であること、天板の面積が従前の3割増程度になること、価格が所定の幅に収まることを条件として探し、まずは候補を3つに絞りました。研修で教わった、KT法の決定分析(DA)をやってみました。

しかし、第一候補は、大きすぎて、 部屋へ搬入するのが無理そうということが判明しました。第二候補は、掲載されている写真の色がイマイチのように思ったのですが、お店に問い合わせたところ、チーク材なので、経年変化します、とのことで、経年変化前後の写真を送って下さいました。赤褐色に変化していくようなので、これも楽しみかもしれない、と思いました。また、袖机がないのは困るのでは、と思ったのですが、かつて袖机に収納していた書類は、基本的にPCにデータで保管しているのですから、問題ないと考えました。そうであれば、脚の可動域の広い、平机の方が良いです。

従来の机

新しいものをどう買うか以上に、従前のものをどうするかが重要だと思います。夫が、10年来、L字デスクにしたいと言っていたので、購入検討前に、引き取ってもらえないか、尋ねたところ、「ええで」ということになりました。夫の机も、高さが同じなので、L字にするにも支障はなかったようです。そんな都合よく、不用品を押し付けて良いのでしょうか…自粛が開けたら、フォートナムのアフタヌーンティーで償います。

結果

<良かったこと>
  • 机の面積拡大:従来比135% 作業効率的な観点から十分な広さがあり、かつ、部屋に搬入できるものだと、これが限界です。作業効率は、従来比150%くらいになる予定です(?)。
  • デザイン:シェーカー家具風でシンメトリーな外観が気に入っています。
  • 色: 蜜蝋ワックスをかけると、色が少し濃くなりました。壁に掛けている額と、近い色になりました。
  • 滑り心地:ワックスで、表面がツルツルになり、PCやスピーカが非常に良く滑るようになりました。今後も、四半期に1回くらいはワックスがけをして、抜群の滑り心地を目指したいと思います。この机で勉強して、試験に合格することはないでしょう。 
  • 夫の机:L字になった。

<失敗したこと>
  • モニターアーム:天板と、本体の間のスペースが1,2センチ足らず、モニターアームが取り付けられずに、スタンドに戻さざるを得なかったのは誤算でした。

2020年4月18日土曜日

ホームオフィス計画


丁寧な暮らしよりも、合理的な暮らしがしたい、と常々思っています。テレワークが増えたことを以て、仕事の合理化・効率化を試みる点は変わりませんが、家で毎日何時間も仕事をする以上は、ホームオフィスを整えることも、合理化です。

テレワークで、印刷できないことの不便は、マルチモニター使用により、かなり解決できます。ただ、その分、作業スペースが狭くなり、ここでコソコソと仕事をしていると、疲労が溜まります。長時間労働しなくてはならない事情があるため、蓄積される疲労はできれば減らしたいです。そこで、机を大きいものに新調しようと考え、候補も決まっていたのですが、2人の小柄で非力な人間が部屋まで搬入するには厳しいのでは、ということになり、見送りました。代わりに、夫の手配りで、
  •  モニターを机に取り付け
  • マウスのコードレス化
を行いました。モニターは、もともとスタンドを使用していたのですが、夫が、大きいモニターを机に取り付けるアームを買ったのを見て、私も真似したいです、と言ったら、あなたにあげるよ、と言って、既存のモニターに取り付けてくれました。また、私が、作業環境にはおおむね満足していますが、ケーブルが多いのが問題です、と言ったので、コードレスマウスにしたらええやん、と言って、買ってくれました。マウスパッドは、無くても困らないので、廃止しました。

使用できるスペースが体感的に1割以上、広くなりました。出費も、机を買い替えるよりも抑えることができました。作業スペースの改善により、今後は、全く問題なく、どんな長時間労働もこなせるはずです。首を洗って待っていなさい、と言いたいです(誰に)。

before 左:残業45時間、右:残業75時間(チョーク・イシュトヴァーン『孤児』)

after 長時間労働できます!
 こんなに逞しくないし、服は着ていますが(ウィリアム・ブレイク)

2020年4月15日水曜日

アンドレ・マルティを飾った



自分では手が出ないような、高価な本を頂きました。元の所有者は、その本を全部でどのくらい閲覧したか、恐らく10時間には満たないはずです。そう考えると、勿体ない気がしました。私の所有する、貴重な本は何だろうか。私は、一生の間にその本を何時間くらい、眺めるだろう。今ではすっかり廃れましたが、若い頃は、稀覯本収集の趣味が少しあり、乏しい給料から捻出して、時々購入していました。美術館に収蔵するくらい、貴重でも、卒倒するほど高価というわけでもないけれど、これを、どんなに長くても一生で2時間くらいしか閲覧しないのはもったいなく、毎日、目に着くようにした方が良いです。額装して、展示しようと考えました。

飾ろうと思ったのは、アンドレ・マルティのポショワールでした。同時代のイラストレータは、ジョルジュ・バルビエが有名ですが、淡い色彩で、上品でかわいらしく、癖のないマルティが好みです。折しも、千代田区立図書館で、「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界」を開催していたので、実際飾ったときのイメージを掴みたかったのと、額装の参考にしたいと思って、出かけました。展覧会を見て、やはり、これは自室にも飾りたい、と思いました。絵自体がすばらしいので、額に凝ることはないと思いました。


安価なフレームと、絵のサイズに合わせたマット紙を準備しました。ハンマースホイの作品で、テーブルや、ピアノの上の壁に、絵が、左右対称に2枚、飾られていることが多いので、真似して、机の上に2枚、飾りました。『聖ヨハネ祭の夜』と『青い鳥』から、選びました。『聖ヨハネ祭の夜』は、化学の実験室で、夜、先生がパイプを持っている絵です。化学工場の研修で、1カ月間、交替勤務(夜勤あり)をしたことがあるので、他人事とは思えない風景で、少し懐かしい感じがします。窓の明かりと、一点透視法の整然とした構図が気に入っています。『青い鳥』は、チルチルが、未知の扉を開けてびっくりしています。噴水も良いです。マルティはスペースの取り方や、配置がオシャレです。

仕事の合間に、ふと顔を上げたら薄明かりの絵画が目に入るのはうれしいです。仮に、毎日1分としても、年間では6時間ほどで、本棚に挟んでいるよりも、何倍も見ることになります。ポショワールを作って、というのは難しいかもしれませんが、アンドレ・マルティはとてもすてきなので、画集が出版されると良いな、と思っています。

2020年2月16日日曜日

法人税法能力検定1級

昨年10月に買った消費税法能力検定1級に続き、法人税法能力検定1級を買ってきました。この試験の合格率は50~70パーセント前後の時が多いですが、今回は80.1パーセントもあり、買ったからと何も自慢になりません。試験は2回/年、10月末と2月初頭に行われます。申込期間が開始したら、速やかに申し込むことが重要です(人気のある会場は、すぐに満席になってしまいます)。

消費税法は2カ月程度かじって何とかなったので、法人税法も3か月もかじっておけば十分だろうと思いました。ただ、法人税法の方が、消費税法よりは多少難しく、食べる量も多いようには思います。今回の試験には出題されなかったものの、減価償却の出題があると、必ず1問は例外的な取り扱いがあって、どうしても食べ方が分かりませんでした。消費税法と同じく、過去問と、食べにくい公式テキストが主な教材で(税理士試験の法人税法の教材を使う手もあるようですが)、最初2週間は全然食べられず泣きそうになりました。なんでこんなおいしくない試験の合格率が8割もあるのか!と思います。ただ、まずは同じ分野をまとめて、何回か繰り返すうちに食べられるようになりますし、この試験は全体的に親切設計なので、おいしいです。


過去問は、3回か5回も繰り返せば合格レベルに到達すると思いますが、私は8回ほども食べ、平均点90点以上取れるようになっても、まだ食べていたので、夫に「意味ないと思いますよ。他の勉強に着手した方がええで」と言われました。本番も、合格点70点のところ、92点でしたし、この後も、幾多の試験が「食べて」と待ち構えている状態なので、夫の言う通り、早めに切り上げて他の物をかじりに行く方が良かったのかもしれません。

いつも力になって下さる尊敬する人に、「あなたの業務は、税務とも密接に関連するので、折に触れて税務の勉強をしておいて下さい」と言われた直後に合格証を買ったので、図らずも出来レースぽくなり、うれしいことでした。

2020年1月12日日曜日

ニューイヤーバレエ@新国立劇場



交響曲を1楽章だけ、取り出して演奏したらおかしいと思っていて、同じように、バレエも、全幕物の一部分だけを取り出して並べたら、やはり変なのではないか、ガラ公演へ行くのは、全幕物をたくさん観てからで良いのでは、と思っていました。それでも、今年の新国立劇場のニューイヤーバレエは、クリストファー・ウィールドン振付のDGVの初演があるというので、出かけました。音楽がマイケル・ナイマンだったためでした。

演目は、
  • 「セレナーデ」
  • 『ライモンダ』のパ・ド・ドゥ
  • 『海賊』のパ・ド・ドゥ
  • DGV



「セレナーデ」は、動く象徴主義絵画(例えば、ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンクの)、という感じで、美しさが神がかっていると思いました。パ・ド・ドゥは、「全幕物の山場だけ取り出したらやはり変」とは思いましたが、ジャンプのテクニックがすごいと思いました。『海賊』は衣装がおもしろいです。

TGV
DGVは、マイケル・ナイマンがTGV(Train à Grande Vitesse超高速鉄道)のために作曲した、Musique à Grande Vitesse(「超高速音楽」という意味らしいですが、そこまでテンポが速いわけではない)のバレエ版です。私は、Youtubeで音楽を試聴して、とても気に入って、CDを購入し、昨年10~12月の残業のBGMに200回は聴きました(通常の営業時間に、BGMなど聴いていないです、念のため)。電車の走行をイメージしていますから、人間を馬車馬のように働かせるにもちょうど良い音楽といえます。馬車馬のように残業する、といっても、何も悪いことはなく、本人は、自分の仕事が好きで、楽しくて仕方がなかった、と言います。バレエもとても楽しみでした。

それを、ついに、ライヴで、バレエ付きで観られるのですから、最初から最後まで、全部、感涙にむせばないわけがありません。夫に「なんでそんなに泣いてるん」と不審がられました。ダンスは前衛的でカッコいいし、ドラムを2回のボックス席で演奏していて、録音とは段違いに迫力があります(ただ、ドラムのリズムが録音とかなり違っていて、和太鼓っぽくなっていたので、少し笑いました)。物語のない、こういうバレエもおもしろいなと思いました。完全に個人的な思い入れですが、この3か月、仕事がとても楽しかったこと、毎日充実していたこと、周りの方々に優しくして頂いたことを思い出し、こんなに良いことは二度とないだろう、と思い、音楽を聴いて一人大いに盛り上がり、おかしいことになりました。

アンケート回答のオマケに、クリアファイルをもらいました。新国立劇場の、わざわざランク別に色分けされた座席表が印刷されており、誰が喜ぶんだろう、という感じですが、発想としては面白いかもしれません。パンフレットは保存します。

2019年12月21日土曜日

記念日の料理が生焼けだったら

自作の記念日の料理。生焼けではありません。
10年前のエライ人研修の問題で、「記念日に奥さんの作った魚料理が生焼けだったらどうするか」というものがあったそうです。回答の選択肢は、①何も言わず食べる、②生焼けを指摘する、の2個でした。もちろん、本当に聞きたいのは「部下の仕事の出来が不十分だった時に、上司としてどう対応するか」です。対等(であるべき)な夫婦関係を、対等ではない上司と部下の関係の問題と同じに扱っている点や、料理は全部女性がすべきで、夫は手を動かさない前提など、設定に問題があると思いますが、たとえ話としては結構便利だと思っています。

この話を聞いた新入社員の私は、私なら「黙って自分で追加で焼く」です、と夫に話しました。また、夫と食べていた魚が生焼けだった時に、夫は「この魚はもう少し焼いた方がええな。あなたの分も一緒に焼く?」と言ったので、夫婦という関係において、夫の反応は120点だと思いました。

しかし、実際に、部下の仕事の出来が不十分だった時に、上司が「黙って焼いてしまう」ことが必ずしも良いとは思えません。色々な場合が考えられます。
  1. 急いでいる時:黙って上司自ら焼いて、出すしかないと思います。
  2. パセリとレモンを添えればよく、焼き直すほどではない時:上司自らパセリとレモンを添えて、部下に渡すのが親切と思いました。部下も、次回からはパセリとレモンも添えよう、と思います。
  3. 中火であと5分焼いて欲しい時:「中火であと5分焼いて」と指示するのが最善と思います。自分で焼いて、部下に「どうですか」はやり過ぎだし(部下としては、ありがたいけれど、申し訳なくて申し訳なくて、また、自分が出来が悪いことを恥じて、消えてなくなりたい気分になります)、かといって、「この魚まずい。私の口に合うように料理し直して」では部下も困ります。
  4. 追加調理等ではどうにもならないほどひどい時:渡したレシピに問題があったのかもしれないので、根本原因を部下と一緒に考え直すことになるかと思います。
私は部下であったことしかないので、部下の立場からは、ひどすぎる出来の魚を出さないため、調理を始める前に、レシピをもらっておくこと、レシピによく分からない部分があったら「塩1つまみってどれくらい、とかいうつまらないことを訊いて良いんだろうか」と悩まず(塩1つまみについては、ネットで調べれば解決するけれど、case by caseの指示の分からない点はネットで調べようがない)質問すること、レシピを渡されたら、皿に盛り付けて出すところまで黙々と作業するのではなく、途中経過で1回は見せて、やり方に間違いがないかを確認すること、くらいしか対応が思いつきません。申し訳なさで部下を責めるのは部下にはとても応えるし、次回以降に、指示が曖昧な部分について「私の理解が及んでいないのが悪いのだろうか」と思って、質問をしにくいことにはなるので、新入社員の私のように、「黙って自分で魚を焼く」のは、あまり良い解決ではないと思います。かといって、生焼けを食べたら自分も部下も、場合によっては、招待した来客までお腹を壊す結果になるので、論外です。

とはいえ、昨今の部下は、魚焼き、タコ焼き、皿洗い、給仕等をしつつ、両側から挟まれるブタ(Pig in the middle)、綱引きの綱の役割等もこなさなくてはならず、見かねた上司が自ら魚を焼いて下さることがよくあり、消えたくなることが多いそうです。


2019年11月2日土曜日

消費税法能力検定1級

日頃、対応する業務の範囲が狭く、このまま潰しが利かなくなることに危機感を抱いていて、何とか守備範囲を広げたいと考えています。検定試験など、いくつ受検したところで、守備範囲拡大につながるのかどうかもわかりませんが、(合格発表後3日間限定の)多少の安心は得られます。事務系職種で持っていると良い資格は、経理・財務系と、語学系と思うので、消費税法能力検定を受けました。

知名度の極めて低い試験で、1回の受験者は300人程度です。また、1級とはいっても、合格率は70~80%であり、決して難関試験ではありません(受けようと思ったこともないですが、税理士試験とは比較にならない由)し、合格したからと自慢になるようなものでもありません。教材の種類も限られ、概ね1、2カ月の勉強で合格を狙うことができます。検定試験料は、2,700円で、例えば知財検定2級の15,000円などと比べれば安いです。試験情報や、教材が多いと、どうして良いか分からなくなるので、この手軽さが良いと思いました。試験に関する情報は、このブログ記事などが詳しいです。

テキストと、公式サイトで販売されている過去問を買って、朝4時起きで出勤前に過去問を解きました。テキストと過去問があまりリンクしておらず、過去問の解説も親切ではないので、最初どう勉強したらよいか分からず、困り果てました。初回は、問題と、回答を並べてよく見て、解き方を覚えるしかないと思います。ただ、その後は、問題がパターン化されていて、機械的に何度か解けば良いだけなので、結構楽しく学習することができます。たまたま、仕事の繁忙期と重なりましたが、連休が多かったので、助かりました。なお、テキストは「消費税法能力検定テキスト」等のタイトルではないので、少し分かりにくいですが、以下です。


受験できる会場が少なく、すぐに満席になってしまうので、申込期間の初日を狙って、速やかに申し込むようにしないと、遠方の会場まで行かなければならなくなります。試験後、1週間という短期間で結果が出るところがステキです。どんな試験でも、試験後は、泣きながら家に帰って、「落ちたと思います」と言って、夫に「何言ってるん。落ちるわけがないやん」などと言われます(合格点が70点のところ、得点は94点だったので、落ちたと思うと騒ぐ話ではなかったと思います)。夫の励ましと協力に感謝します。

全国経理教育協会

2019年9月7日土曜日

知財検定2級


 8年近く、法務の仕事をしてきて、昨年、転職時も法務職で応募し、当然、法務部門の所属になるかと思っていたら、色々あって知的財産部に配属されました。そして、知財部は、仲が良くて楽しい、とても良い所でした。日頃、知財関連の仕事をすることはほとんどありませんが、どうしても仲間に入れてほしいと思いました。

仲間に入れてほしいという、不純な動機のみで、知的財産管理技能検定2級を受けました。生来が勉強嫌いのナマケモノですから、試験がないと、なかなか机に向かうこともありません。



公式テキストと問題集、公式サイトからダウンロードできる3回分の試験問題を、2,3回、解けば十分合格できる試験だと思います。合格するには8割、得点する必要があるので、少し厳しい感じもしますが、だいたい過去問のアレンジが多いと思いました。『スピード問題集』も、念のためやりました。誤植が多くて閉口しました(新しい版は修正されているかもしれません)。受験料がやや高額ですし、知名度も低く、合格したところで無意味、という意見もありますが、憧れに少しでも近付ければ、と思います。

2019年5月5日日曜日

花壇の収穫

所有欲は、多くの人に一定程度、備わっていると思いますが、現代人としては、同時にいかに所有から解放されるか、ということも考えなくてはなりません。また、創造したい欲求も満たしたいと思いますが、作った物が溜まって行くのはできれば避けたいです。花を栽培し、飾って、写真に撮り、時期が来れば処分する、というのは物が溜まらないので、都会に住む現代人にはありがたい娯楽です。昨年、今年と花を栽培し、写真が溜まってきたので、見せびらかしたいと思います。

 スイートピーとダッチアイリス。5月5日はショウブを飾るのが正しいのでしょうが、ダッチアイリス。
スズランとヒエンソウ。スズランは切花があまり販売されないため、自分で栽培するのが◎と思います。

スイートピー。香りも良いです。とても良く咲きます。

スイセンとチオノドクサ。チオノドクサは変な名前ですが、ギリシア語で「雪の光」の意味だそうです。Charlotte Bronteの小説、VilletteのヒロインのLucy Snoweを連想しました。スイセンは、花が終わりかけで投げ売りされていた鉢植えを買って地植えにしたところ、翌年にきれいに咲きました。

ミニアイリス。紫、青さまざまで楽しい花でした。

ブルーベルとスズラン。香りの良い鈴です。

ダッチアイリスとスイートピー。スイートピーは一年草ですが、ダッチアイリスは球根を植えっぱなしで、翌年も咲きました。種から育てる花は、うまく行かないことも多いです。球根の方が簡単だと思いました。一度に咲く花は多くはありませんが、画像フォルダを見てみると、これまでに随分とたくさんの花が咲き、とても楽しませてもらったなと思いました。

2019年5月1日水曜日

ウィーン・モダン展@新国立美術館


新国立美術館の「ウィーン・モダン」展へ行きました。ゴールデンウィークのためか、寒い、雨の日でも混雑していました。

見どころ① オットー・ヴァーグナー

オットー・ヴァーグナーの、端正な建築物のスケッチ多数、それに模型も展示されているのが良かったです。ヴァーグナーのスケッチの、excelで描いたような整然とした美しさは、比類のないものだと思います。こういうのを見ると、私も理系の頭があれば、建築をやりたかった、と思います。ラファエル前派展や、ギュスターヴ・モローを見て、家に持って帰りたいと思うことはないですが、ヴァーグナーは自宅に一点あったらステキだな、と思っています。

見どころ② クリムトの初期作品

クリムトは、初期作品が神経質な感じで、繊細で、お気に入りです。ベルギーのフェルナン・クノップフにも通じるものがある気がしています。後年の、金色を多用した重厚な油彩画はクノップフとは程遠いのに、初期の作品に類似するところがあるのは不思議です。今回は、油彩画の大作はエミーリエ・フレーゲのみで、これを以て展覧会のタイトルに「クリムト」と銘打つのは無理があるように思いますが、初期作品を10点、素描を40点弱、見ることができたので、満足しました。油彩画は、東京と美術館の展覧会に期待したいと思います。

19世紀末

20世紀末、という言葉からは何もイメージできませんが、19世紀末は、確固とした色とりどりなイメージがあります。唯美主義、象徴主義、分離派、ユーゲントシュティール、マーラー、クリムト、ハンス・マカルト、クノップフ、オスカー・ワイルド、ファム・ファタール、ビアズリー等々は、雑多な羅列にすぎません。1つ1つを見ると、クセが強くて奥が深すぎて眩暈がしそうに感じます。それでも、 「19世紀末」のイメージは、魅惑的で、多彩で金色で、強く惹かれます。ウィーンに行けば、さぞかし濃い、19世紀末的な世界が見られるのだろう、と思っていました。ウィーンは美しい街ですが、「濃い、19世紀末的な何か」が見られるわけもなく、期待が大きすぎたと思いました。本展は、「ウィーン」、「世紀末」に期待する諸々が視覚化されていて、とても良いと思いました。

デメル

新国立美術館は、混雑必至のため、前売り券を買って行きました。デメルのチョコレートケーキの特典付きにしました。クリムトの、「エミーリエ・フレーゲの肖像」から翻案した、紫がかかった濃紺の地に、金色で装飾した限定パッケージが美しいと思ったからでした。でも、展覧会のタイトルは、英語ではなく、ドイツ語にした方が良いと思いました。少し調べると、箱代をかなり取られていますが、その価値のあるものだと思います。チョコレートケーキはおいしかったです。箱には、「金」つながりで、所有している僅かなアクセサリーを収納します。

2019年4月22日月曜日

シーパラ再び


宿泊を伴う研修があり、場所はいろいろ選べるのに、わざわざ少し遠い八景島を選んでしまいました。せっかくなので、夜の空き時間に懇親会をサボってシーパラへ行きました。飲まないとやってられないよ、と思ったことは一度もないですが、あまり残業が続くと、魚見ないとやってられない、とは思います。水族館は薄暗く、水の中に、海の生物がゆらゆら、ふわふわと漂っている様子は見ていて落ち着きます。「憂さ晴らし」というのは、私には合わない気がしています。別世界に身を置いて、自分のことは考えず、ただ「きれいだな、おもしろいな」と見ているのが良いように思います。


水族館は、休日に行くと混雑が気になります。平日夕方7時に、わざわざここまで来る人は少ないようで、館内はとても空いていました。シロクマの接写も、魚と会話をすることも可能です。


水族館に行くと、いつも、浦島太郎はこんな光景を見たのだろう、と思います。PCを持たず、月、火と研修に行って、4日間、全く仕事をしていなかったので、関係者には、私が休みを取ったと思われたらしく、出勤したら「お休み明け早々ですが」等と言われ、浦島太郎気分でした。メールの自動応答には、不在の理由まで記載しないといけないなと思いました。
このい●がしいのに、休みなんて取るわけないぢゃん
夫は、出張の空き時間に、美術館やコンサートに行ったり、きれいな街並みの写真を撮って共有してくれます。それを見て、羨ましいとは思わず、単に本人のために良かったと思いますし、自分を上機嫌にするために、一人の時間の楽しみを見つけに行くのは、とてもステキだと思います。それで、単にステキですね、良かったですね、とだけ、伝えるようにしていました。今回、写真を送って夫に自慢したところ、同じ反応でした。