2016年12月30日金曜日

えのすい



辛いことが多い割に、報われない一年でした。健康で、夫とも仲良く過ごせたので、感謝しなくてはなりませんが。後半は特に大変なことが多かったため、夫が「大変やったな。冬休みにえのすい行こか」と言ってくれたので、行ってきました。

水族館は晴れた冬の日に行くのが好きです。通常、入館料は大学生以上は2100円ですが、12月26日から3月末まで、学割で大学生は半額でした。

薄暗い照明、青い水槽、カラフルで光る水中生物は魅力があり、写真をたくさん撮るのですが、暗い上に、生物なので、安定しないことこの上なく、家に帰って見直すと9割がガッカリ写真です。写真では水族館の魅力が残せないからこそ、何度も行きたくなるのだと思います。




えのすいといえば、クラゲです。(海遊館と比べれば)規模は小さい水族館ですが、クラゲの種類は日本一だそうです。展示室の中央にある、クラゲボール(?)もステキ。でも、3Dクラゲショーは頂けません。イルカやペンギンのように芸をするわけでもなく。



水族館の後に、どうしてもビーチコーミングをする!と言い張り、水族館から歩いて行ける腰越海岸で桜貝やカシパンを拾いました。シャーレに綿を敷いて、ピンクの貝殻ばかり飾ってみました。


横浜のスカイビル最上階で食事をしました。楽しい年末でした。

2016年12月18日日曜日

ロイド・ライトのオーナメント



 稀に、通勤途上にあるニコタマに寄り道をして、お店を冷やかします。日本のデパートはすばらしく、ディスプレイはかっこいいし、製品はセンスが良くオシャレで、にこやかで親切な店員さんが、買ったものをきれいに包装してくれるので、全力で購買意欲を刺激していると思います。ところが、欲しいものは1つもないのでした。これだけいろいろ揃っていているにもかかわらず、欲しいものが全然ないというのは、売る側の問題ではなく、買う側の問題に決まっています。まず、いくら良いな、と思っても相応の値段でないと判断すれば買わないし、使う機会があるのか、飾る場所があるのか、食べるのか、引越しの時、嫌にならないか、と考えると、結局「そこまで欲しくはないな」と思うに至ります。

でも、手持ちの物を隠していても意味がないので、飾ろうと思いました。アメリカで買った、フランク・ロイド・ライトのクリスマス・オーナメントです。正方形の方は、ルクスファー・プリズム社が販売する、プリズム・ガラスのデザインです。プリズム・ガラスは電燈があまり普及していなかった頃に、店の中に外の光を取り込むため、扉の上のカモイにはめ込まれたものだそうです。ボストンのアンティークショップで買いましたが、1993年製(メトロポリタン美術館)なので、アンティークどころか、ヴィンテージですらありません。 クリスマスモチーフではないので、ずっと飾ることにします。

長方形の方は、ニューヨーク州バッファローにある、ダーウィン・マーティン邸のステンドグラスのデザインから取られています。「生命の樹」と呼ばれるデザインです。MoMAの現行品です。金属製で、少し七宝が施されていて、アメリカ製品としては珍しく、精巧な造りです。栞として販売されていましたが、頁の間に挟んでおかずに、見せびらかしたいと思いました。コルクボードに布を張って、貼り付けてみました。普段、工作などはしないので、カッターの刃を折るときに盛大に手を切るというマヌケなことをしてしまいました。階段の手すりに沿って、傾斜を付けて取り付けました。

夫は、私以上に物欲のない人ですが、オーナメントを机の上に出していたら「お、ロイド・ライトやね」と言いました。 「なんで分かるんですか!?」と心底驚いたのですが、「あなたにあれだけ見せられたら、誰だって分かるようになるわ」と言っていました。

2016年12月4日日曜日

カーペット(中級品)



美しくなく、役にも立たないものを家に置くべきでないのは当然として、定期的な手入れが必要な「役に立つもの」はやはり美しい方が良いと思うのです。必要だけれど、安っぽいものに、毎週手入れ(掃除とか)をしていると、段々うんざりしてきます。

LDに敷いていた絨毯が、薄くて毛足もくたびれてきたので、新調しようと思いました。毎週、絨毯掃除に費やす時間を思えば、数十万円するペルシャ絨毯などを買っても良いような気がしましたが、毎日踏みつけにするものに、そこまでかけるのもどうかと思いました。それで、宣伝に
「この絨毯は、中級品です。最高級品ではありませんが、毛足が結構詰まっているので、LDにも使えます」
という(微妙な)趣旨のことが書いてあるものにしました。 絨毯は赤が好みです。ベルギー製ですが、西アジア風な模様です。絨毯の模様は、地域や家によって伝統があって、その模様の内容にも意味があるらしいです。無地か木目の家具ばかり置いていて、部屋が無○○品調になのがあまり気に入っていませんでした。派手な絨毯は、無○調ではありません。夫は「家の雰囲気に合わんやん」と言っていましたが、敷いてみると「案外モフモフやな」と喜んでいました(モフモフなら良いのか)。なんといっても中級品ですから、毛足はそこまで長くありません。 でも、前任の絨毯よりはしっかりしていて、房飾りもないため、掃除しやすいです。

中級品とはいえ、私にとってはそこそこの出費でした。今年は、寒くて暗い日が多く、仕事でも、勉強でも、徒労感ばかり大きい作業が多かったです。買い物による気晴らしはいかにも安直ですが、たまには許されるかと思いました。