東京で開催される大きなミネラルショーは、6月の新宿のものと、12月の池袋のものらしいです。6月は工場実習で行けなかったので、池袋で開催された第1回ジャパンミネラルショーに行きました。当初5月に開催される予定だったのが中止になって7月に開催されたことと、第1回だったためか、お店もお客さんも少なめでした。商品はビーズやルースが中心で、私は原石の方が好きなので、欲しいものはあまりありませんでした。
ミネラルショーは、まず1周目は買わないで見るだけにして、2周目に吟味して買うことにしています。トルコ石の鮮やかな水色のタンブルを買おう、と思って、とりあえず保留にしたところ、20個以上あったそれを、目の前で一人の人に全部買われてしまい、残念でした。他の物の購買意欲も薄れましたが、そのお蔭であれこれ買い込みはしませんでした。
青い鳥の羽が白い母岩に乗っているかのようなカヤナイトは今回のお気に入りです。写真写りが良くありませんが、実物は微妙に透明感があり、よく見るとなかなか魅力があります。一見どれも似通っている、同じ種類の鉱物のバッチから、1個1個見ると、「これしかない」というものが一つあります。必ずしも値段が高いものが自分の気に入るわけでもなく、こうやって選ぶことが鉱物収集の醍醐味かなと思います。
枝サンゴは、赤いのは特に、血管を思わせ、グロテスクで美しいものです。そこがヴンダーカンマー的で、一つは欲しいと思っていました。サンゴのアクセサリーは、中古で手軽に入手できるのに、原木はあまり出回っていないようですし、お値段も張ります。これにチェスの駒のような台座を着けるといっそうヴンダーカンマーな雰囲気になりますが、製作技術がありません。
正多面体、球、卵型と並び、螺旋も魅力的な形です。アンモナイトは1,2個で十分です。たくさんあるとカタツムリを思わせます。
瑪瑙のスライスは、縞模様がくっきりと見えるものが好みです。色の美しさ、透明感から蛍石を愛好する者としては、地味な鉱物という認識しかなかったのですが、色も多様で、奥深いものだと思います。ピクチャーアゲートは、海辺、湖畔、砂漠と建築物、山脈などが私が描くよりもよほどうまく描いてあって、ほとんど奇跡のようなものだと思います。藻か植物のような模様のあるものもすてきだと思います。
買ってきたものを見せたら、夫も「今回はしょっぱいんやな」と言いましたし、ミネラルショーにしょっちゅう行っても石が増えすぎるだけなので、このショーは2回目以降は行かないと思います。