だいたいにおいて私は慌て者です。帰国したら、一日も早く就職したいと、アメリカ滞在中から就職活動を始めました。慌てすぎて、skypeを使って面接をするのに、スーツを送ってしまって、着る服がない!とか、履歴書を送るように言われて、急いで化粧をして夫に写真を撮ってもらったら、とても変なプロフィール写真が撮れた、など、マヌケな事態も起こりました。帰国したばかりの頃は電話を持っていなかったので、滞在していたホテルにもよく架電がありました。もっとゆっくりでも良かったのでは?という声もありましたが、ともかく、10月半ばに帰国し、11月初頭には内定を頂くことができたので、早く決まって良かったと思いました。新卒の時よりもかなり景気が上向いていたことが、スムーズに決まった一番の原因だと思います。良い紹介会社にも恵まれました。また、英語の先生が丁寧に添削をし、アドバイスしてくださった英文レジュメが、評価されたようで、先生には足を向けて寝られません。
内定が出たとき、夫が一番喜んでくれました。私は、アメリカにいたときは扶養してもらって申し訳ないなと思っていたのですが、夫は、自分の駐在に連れてくるために、私が仕事を辞めざるを得なかったことを気にしていたそうです。天ぷら屋さんで祝ってもらいました。また、就職祝いに、とヴンダーカンマー系の方々の写真を見て憧れていた、天気管と小さなスズのドングリを買ってくれま した。ドングリは、単独で飾るには小さすぎるので、青い薬瓶に入れました。リスのように、取ってきたドングリは土の中に埋めておくようにしたいと思います。
水晶は、2㎝ほどの小さなクラスターですが、結晶の形が整っていて、透明度も高く、鉱物の切手にプリントされている見本の水晶のようです。最終面接の帰りに、新宿の鉱物店で買ったものです。店内を物色し、買うものは既に決まっていたのですが、この小さな水晶を見た時は、これだけはぜひとも、と思いました。水晶はありふれた鉱物で、安価なものも多いため、買うなら厳選しないと、と思っています。この水晶は、私が持っているクラスターの中で一番小さいですが、こんなきれいなものは他に持っていません。
就職して1月経ちました。片道1.5時間以上かかる、満員電車での通勤が大変ですが、仕事内容はおもしろく、職場環境も良いです。夫は、あなたが仕事をするなら全力でサポートするよ、と言って、実行してくれます。夫の方が職場が近く、残業も少ないので、毎晩温かい食事と湯たんぽを準備して待っていてくれます。休日には、平日できない家事を一緒にやります。女性がフルタイムで外で働くことについては特にどうとも思わないのですが(私は好きですが)、ここまでしてくれる旦那さんはそんなに多くはないのでしょう。ここ最近は、私の友人、知人の間で夫の評価がうなぎ上りです。初任給で、夫にステーキをご馳走する予定です。