庭園美術館、ラリック


 庭園美術館が3年間かけてリニューアルし、昨年秋に再開したところなので、行ってみました。展覧会は「幻想絶佳:アールデコと古典主義」でした。

建物はリニューアルされてきれいになり、細部に注意して見ると、隅々まで趣向が凝らされていておもしろいなと思いました。ラリックの天使が有名ですが、各部屋の照明や、透かし細工、壁紙、カーテンもアールデコ調でオシャレです。アールヌーヴォーは渦巻、曲線でいかにもヨーロッパ!という感じですが、アールデコは直線的で斬新なデザインが、日本にも馴染むと思いました。

でも、建物以外の、絵画などの展示は正直微妙だと思いました。「庭園美術館は建物がきれいだから、美術品がさらによく見える」と言われるようですが、そのことに頼りすぎているように思いました。説明書きも、興味をひかれるようなことが書かれていなくて、些末な情報がバラバラなまま提供されていて、??という印象でした。今後に期待したいと思います。


帰り道に、目の覚めるような青いヒエンソウを買いました。ラリックの花瓶に活けて、美術館のリーフレットと、ラリックの香水瓶の絵葉書と一緒に飾りました。仕事をすると、家にいる時間が短いので、お花を買うのはもったいない気もしますが、たまには家にお花があるととても良いものだと思いました。

コメント

  1. punkaさま

    庭園美術館は私も好きで以前はよく出かけましたが、ここ数年御無沙汰したままです。3年くらい前だったか、アンティーク香水瓶の展覧会があった時も、行きたい行きたいと思っているうちに会期が終わってしまいました。
    私もpunkaさんと同じく、美しい建物=作品展示にふさわしい とは思いません。
    庭園美術館で一番素晴らしいのは、建物自体だと思います。
    以前、軽井沢の旧朝吹家別荘を訪ねた折、邸内で(こともあろうに)レイモン・ペイネ展が開催されていて本当に残念に思ったことを思い出しました。

    花はいいですね。
    たった一輪でも花があるというだけで、空気が変わるような気がします。
    ヒエンソウの青。背筋が凛と正されるような色です。

    返信削除
  2. 武藤様、コメントありがとうございます。

    庭園美術館の香水瓶展、行きました。あと、「森と芸術」展も良かったです。展覧会内容が優れているときもあるのに、今回はせっかくのリニューアルオープン第一回の展覧会がこれ?と拍子抜けしました。
    軽井沢の睡鳩荘、ヴォーリズの建築に憧れて、行ってみたい場所の一つです。でも、確かにレイモン・ペイネは展示してほしくないですね…
    主催者は、「建物が良ければ、展示も引き立って見える」ではなく、建物にふさわしい展示かどうか、ちゃんと考えてほしいと思いました。

    これからの季節、花屋さんのお花もどんどん華やかになりますね。
    ゴージャスなブーケにはなかなか手が出ませんが、
    時々は、生活に花を取り入れて行きたいです。

    返信削除

コメントを投稿