庭園美術館、フランス絵本


庭園美術館が建物公開中で、写真撮影ができるというので、出かけました。書籍や、オンラインでプロが撮った写真や、プロはだしの写真家による美しい写真をふんだんに見ることができ、それよりも自分がうまく写真を撮れるなどと思うはずがないし、カメラもコンパクトデジカメしか持っていないのに、写真を撮りたいと思います。撮影することによって、わずかでも手に入れたかのような錯覚に陥るからでしょうか。



特別展は「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」でした。 ブーテ・ド・モンヴェルとアンドレ・マルティが好みでした。アンドレ・マルティといえば、ジョルジュ・バルビエを引き合いに出されることも多いかもしれません。アンドレ・マルティの方が軽やかで上品で、パステルカラーが庭園美術館の雰囲気に合っているように思います。複数のイラストレーターの作品が出展されていると、自分の好みが分かり、おもしろいですが、庭園美術館はアンドレ・マルティ展をやってくれれば良いのに、と思っています。筑摩書房から刊行されているフィオナ・マクラウド著『ケルト民話集』は、内容とは全く関係ないですが、マルティのイラストが白黒で所収されています。マルティがイラストを描いている『青い鳥』と『風車小屋だより』は私の持っている数少ない稀覯本です。



花壇に咲いた花をラリックの花瓶に飾ります。花瓶に花を活けないで飾っておくのはもったいないので、普段に使います。花瓶は、もとはと言えば庭園美術館のラリックに憧れて入手したものです。今週の花はスイートピーでした。スイートピーは、花屋さんでは1本~3,4本単位で販売されていることが多いですが、種を一袋、蒔いたところ、思いのほかよく咲くので、花瓶にあふれるように活けています。花瓶は、不安定な形で活けにくいのが難点ですが、意外とどんな花にも合います。

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