花と団子

自室の窓から、隣のアパートの桜の木が見えるのが気に入っていました。毛虫被害が発生したのかもしれませんが、昨年、枝を大幅に伐採してしまったため、今年は昨年の1/10程度しか花を付けず、残念でした。こんな桜では満足できないので、山種美術館の桜展と、目黒川のリアル桜でお花見をしました。


山種美術館は、駅からさらにバスに乗って行きます。辿り着いても、小規模美術館で展示数も少ない(今回は60点)のですが、こういうのもありかなと思います。写真上列中央の、速水御舟の月下の桜が良いです。色々なピンク色の霞を眺めると、やはり桜は良いものだと思いますし、その後のリアル花見への期待も高まります。

天気の良い休日で、桜がほぼ満開とあれば、混雑しないはずがありません。それでも、通り道だったので目黒川に行きました。座り込むスペースがほとんどないので、屋台も出ていないし、花の下で飲食する無粋な花見客もいないのが好ましいことでした。桜を見ると、色々なことを考えます。ただ美しいだけで十分以上だと思っています。とにかく「役に立て、役に立つことこそが肝心だ」と言われますが、美しければそれだけで価値があります。




目黒川の提灯は、表から見るとお店の名前などが書かれています。しかし、橋の上や、対岸から写真撮影をしたときには、文字は見えないようになっていました。撮る際には気付きませんでしたが、撮影した写真を見て、おお、と思いました。ステキな配慮と思います。

美しければ良い、と言いつつ、Fortnum & Masonでお茶をしました。Fortnum & Masonは、英文学にも登場することがあり、一度アフタヌーンティーをしてみたいと思っていました。三段重ねのお皿で、ケーキ、スコーン、サンドイッチが供されるものが、見た目にも華やかで、憧れでしたが、2人でサンドイッチとクリームティーをシェアしました。クロテッドクリームが重いので、これよりも多く食べるのは無理です。


家にもお花を欲しいと思い、スイートピーを買いました。ネモフィラは、花壇から摘んできて、活けました。不相応に贅沢をし過ぎですが、昨年と同じような、変わり映えのしない一年にはしたくないので、興味あるイベントには積極的に出かけたい所存です。天気も良く、桜色に縁どられた休日でした。



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