ベランダガーデン



近所のアパートでベランダに植物をたくさん育てているお宅があります。春から初夏にかけて、バラ、ゼラニウム、パンジー等々が花盛りです。植物を育てるのに、広い庭は必須ではないのだと思いました。庭があったら何を作るのか、10年も前から妄想していました。果物、野菜はプロが作ったものを買う方が良いので、見た目と香り重視で選びます。ヒイラギ(オニヒイラギ、モクセイ科)、レモン、ネコヤナギの苗木を購入しました。


ヒイラギとレモンは、地味な外見の花ですが、香りが良いです。近所の由緒ありそうなお宅の広いお庭で柑橘系の木を植えているところがあり、この季節は風向きによっては一歩外に出るだけで甘い香りがしますし、そのお宅の近くを通るとはっきりと柑橘の花の香りが分かります。「薫風」の香りは柑橘の花のことだったのか、と思いました。私のレモンも花をつけました。ヒイラギは、到着後、1か月で黄緑色の新しい葉がどんどん茂ってきました。水をやっているだけですが、良く育つので、剪定が必要です。憧れは『ソフィー』(ガイ・バート著)に出てくる、中に隠れ家を作れるようなヒイラギの大木です。

ベランダ園芸のお上手なお宅では、ネコを飼っていて、暑い日でも毛皮を着て、行儀よくベランダの台の上に座って外を眺めています。美人でおとなしいので、夫は「あのネコええわぁ」と言うのですが、飼えないので、ネコヤナギにした、という次第です。

ところで、スズランは手入れが悪かったためか、花は5本しか咲きませんでした。また、ペーパーカスケードは風の強い日に根元から折れて、枯れてしまいました。草の花は難しいと思いました。木の方は、そう簡単に折れたりするものでもなく、植木屋さんのサイトに「初心者向け」と書いてあるものばかりなので、今のところは順調です。

苗木を買うのは、 身に着けるものや鉱物を買う時のような後ろめたさもなく、フジ欲しい、アンズ欲しい、銀木犀欲しい、イヌマキ欲しい、と欲望と妄想は果てしなく広がります。単価が安いので買うこと自体は簡単ですが、夫に「引越しが大変になるで」と釘を刺されているので、おいそれとは増やせません。

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